京都非公開文化財特別公開(秋季) 特別拝観

京都に点在しています国宝級。普段は非公開なのですが、

年二回の秋季

『京都非公開文化財特別公開』(主催:京都文化保存協会)が始まっています。

その数ある中で、二カ所行ってきました。

画像京都駅を降り、1日乗車券販売機(500円)の前には長い列でして

おまけに3台あるうち1台は故障なので、前になかなか進みませんでした。


バスの乗り場には、どこから溢れてきたのかと思うほど 人の多い事です。

最初訪れた場所は、前回訪れた知恩院三門楼上です。

前回(http://65396436.at.webry.info/201708/article_23.html)にも書きましたが、

知恩院の門は「山門」ではなく「三門」と書きます。

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上の写真でわかるように、3つの扉の門になっているのもそのためです。

これは仏教用語の「三解脱門」からきていて、

涅槃(悟りの境地)に入るために通らなければならない門ということです。

* 空門:とらえどころのないものに捕らわれない心

* 無相門:姿や形に捕らわれない心

* 無願門:執着に捕らわれない心


楼上内部の特別公開(写真撮影禁止です。)

こちらは特別公開のパネルに使われていた写真。

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三門二層内部への入り口です。

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拝観の手引きを購入。(300円)
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急な階段をロープにつかまりながら登ります。


内部の中央に宝冠釈迦牟尼仏像(しゃかむにぶつ)が安置され、

脇侍に善財童子(ぜんざいどうじ)と、須達長者(しゅだつちょうじゃ)が並びます。

※善財童子
母親の胎内に宿った際に、家中に財宝が満ちたことからそのような名前が付けられたそうです。
※須達長者
インド第一の長者らしいです。

そして脇壇にはちょっと大きめでそれぞれ表情豊かな十六羅漢像(釈迦の弟子)

が一面を埋め尽くします。

その十六羅漢像のなかで、顔を正面ではなく 横に向けている像が1体あります。

羅睺羅(らごら)尊者で、親の釈迦牟尼仏を見つめています。


そして、天井には極楽の様子が極彩色で描かれています。

詳しい作者は分かっていないらしいですが、すべて狩野派によるといわれています。

天上を見上げると、大紅梁と大紅梁の間に大きな麒麟と雲が描かれています。

※『麒麟』:キリンビールのラベルのモデルになったらしっす。

そして、小虹梁を挟んだところには天女や飛龍、

そして上半身が仙人で下半身が鳥の姿をしている迦陵頻伽(かりょうびんが)も描かれています。

※迦陵頻伽

極楽浄土に住んでいて、美しい声で法を説き、

生前にこの姿を見ると極楽浄土に行けるといわれているらしいっす。


又、釈迦牟尼像の向かいの頭貫には、

頭がワニで体が魚の姿をした水の守り神「マカラ」も描かれていました。

名古屋城のしゃちほこは、ここに描かれたマカラがモデルになっているとのことらしっす。

浄土の世界に、龍やマカラなどの水に携わるものが描かれていることは、

三門が木造建築であることから、火災を免れる念仏を込めて描かれているのかも。



部屋を出ると、三門の二階から京都市内を見下ろす眺めが待っています。

徳川二代将軍 秀忠公もこの景色を眺めたのでしょうね。

そして、回縁の真ん中付近に掲げられている、「華頂山」があります。

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バスを乗り継ぎ 次に向かった場所は、法然院。

バスを降りて坂をのぼります。

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山門をはいると両側に白い盛り砂が目にはいります。

白砂壇(びゃくさだん)といい、水を表していて、心身を清めて浄域に入ることを意味しているとの事。

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(内部は写真撮影禁止のところもあります。)

狩野孝信(かのうたかのぶ)筆、襖絵。パンフレットから

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桃山時代の金地著色の絵があるところから、『桃山の間』といわれているとのこと。




バスを乗り継ぎ 最後に向かった場所は、パンフレットには載っていない

清涼寺(嵯峨釈迦堂)。京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46

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渡り廊下からみた弁天堂
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渡り廊下を進むと、写経場所『澄泉閣(ちょうせんかく)』
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※大阪茶臼山にあった住友家の建物を移したもので、前面は鶴の松の庭園と呼び、

北側の松林は住友家初祖政友の隠居地とのこと。

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霊宝館特別公開(10月1日~11月30日)をしております。
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内部は写真撮影きんしですのであしからず。

阿弥陀三尊座像(国宝:平安前期896年)

源氏物語の光源氏のモデルらしっすが、

なんせ、凄いの一言で、感動しました!


像高は、

阿弥陀如来坐像:178.2cm
観音菩薩坐像:165.7cm
勢至菩薩坐像:168.2cm

尚、三尊共に ヒノキの一本造です。

ポストカードより
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三か所を廻り京都駅へと戻り、新快速にて帰路へと。


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